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お盆に、亡くなった方や先祖の霊は川や道を通って家に帰ってくると考えられています。
写真のように、家の前の小川に、灯りをともして、家の目印にするのです。
では、川を通って霊はどこからやってくるかというと、常世の国(黄泉の国・根の国)なのです。
常世の国は、海の向こうにあると考えられていて、沖縄では、ニライカナイと言っています。
一般に、天国や極楽は空の上、地獄は地の底にあると考えられていますが(垂直的世界観)
常世の国は、海の彼方という、水平的世界観なのです。
神話の時代には、常世の国、黄泉の国、根の国は、出雲であると考えられていました。
お盆は、仏教行事ですが、仏教行事としてのお盆は、あくまでも施餓鬼供養を中心としたものです。お盆に亡くなった方や先祖が帰って来るという考え方は、仏教的なものではなく、日本独特のものなのです。
現在の日本のお盆は仏教と日本古来の思想の習合したものと考えていいと思います。
写真は、鳥取市にて
鳥取市にて
鳥取市民の市民性には保守的なようであり、そうでないようであるところがあります。
ただ、伝統を重んじたり、古いものを大切にする傾向が少ないかもしれません。どちらかというと、新しいものにとびつくところがあります。
島根県松江市では、客にまず抹茶でもてなしますが、鳥取ではコーヒーか紅茶が多いようです。
さて、鳥取市には3つの有名な西洋館が残っています。
一枚目の写真はフレンチルネッサンス様式の仁風閣(じんぷうかく:鳥取市東町)です。
赤坂離宮の建築に関わりの深い、片山東熊の設計です。
1907年に竣工し、仁風閣は東郷平八郎が命名しました。
大正天皇のご宿所として建設されました。
二枚目の写真はおもちゃと童謡をテーマにしたわらべ館です。この建物はかつて、鳥取県立図書館でした。
三枚目の写真は旧・鳥取高等農業学校です。現在は、鳥取三洋電機の一部になっています。
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鳥取市立川町・稲葉神社(写真一枚目)・稲荷神社(写真二枚目)
キリスト教や仏教と違って、日本の神様(神道)には教義(お教え)らしきものがありません。
教義がないのではなく、実は神社の成り立ちそのものがお教えである場合があるのです。
日本人の生活の中には、
食べ物を粗末にしてはいけません。
とか
食べ物に感謝して頂きましょう
というようなものがあります。
その食べ物への感謝や畏敬の現れが、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)または、倉稲魂尊(うがのみたまのみこと)という神様なのです。
(同じ神様なのですが、古事記では宇迦之御魂神、日本書紀では倉稲魂尊という名前で出てきます。
鳥取市にある、稲葉神社の神様が宇迦之御魂神なのです。
宇迦之御魂神は、稲の葉っぱの精霊と考えられ、
宇迦之御魂神=稲葉(いなば)
と考えていいと思います。
鳥取県東部はかつては因幡の国と呼ばれていましたが、因幡=稲葉
で、この稲葉神社のあたりが、因幡という国名の元になった場所なので
す。
因幡の国というのは、稲の葉の精霊であり、食べ物の神様である宇迦之御魂神の国なのです。
宇迦之御魂神はもう一つ、重要な神様としてまつられています。
それは稲荷大明神です。
稲荷とは、稲の精霊が力を伸ばす、稲生(いのう、いななり、いなり)が元になった言葉で、稲葉と同じだと考えていいと思います。
全国の稲荷大明神の総本社は京都の伏見稲荷大社ですが、伏見稲荷を頂点として、3万社以上の稲荷神社があると言われています。
そのほとんどの神様が宇迦之御魂神なのです。
つまり、
宇迦之御魂神=稲葉=稲荷
という関係になります。
さて、鳥取市の稲葉神社の近くに、稲荷神社があります。
すでに、稲葉神社に宇迦之御魂神がまつられているので、この稲荷神社には、保食神(うけもちのかみ)がまつられています。
保食神も宇迦之御魂神と同じ食べ物の神様です。
(保食神=宇迦之御魂神とも言われていますが、定かではありません)
ウカノミタマ、ウケモチ、など「ウケ」「ウカ」は、食べ物を表す古代語のようです。
宇迦之御魂神は別名、「ミケツ」とも呼ばれています。
キツネの事をケツネと言いますが、「ミケツ」のケツから、キツネが宇迦之御魂神の使いになったという説が有力です。
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